2011年11月1日火曜日

ジェンキンスによる「トランスメディア」の定義


"Convergence Culture: Where Old and New Media Collide"Henry Jenkins , 2006



元MITで、現在、南カルフォルニア大学教授のHenry Jenkins が行っている「トランスメディア・ストーリーテリング」のわかりやすく明瞭な定義。
Transmedia storytelling is the art of world making. To fully experience any fictional world, consumers must assume the role of hunters and gatherers, chasing down bits of the story across media channels, comparing groups, and collaborating to ensure that everyone who invests time and effort will come away with richer entertainment experience.(P.509 Kindle版) 
<Google翻訳 ベタ張りをちょっとだけ修正、しかし、ひどい訳だ>
トランスメディアのストーリーテリングは、世界創出のアートです。どんなフィクションの世界を十分に経験するためにも、消費者は消費者がメディアチャネル間の物語のビットを、グループを比較し、時間を投資しているすべての人を確保し、努力がより豊かなエンターテイメント体験を離れてくるのコラボレーションを追跡する、狩猟と採集の役割を引き受ける必要があります。
ちょっと、この単語も日本で一般的に知られる様になってきてますね。ジェンキンスが2003年頃から、ファンカルチャーのコミュニティの分析から、積極的に主張し始め、知られるようになった言葉。著書の概要は、コンピュータの発達で、いろいろなメディアが登場したことで、オリジナルのコンテンツと、ファンのコンテンツの境界線が、曖昧になり融合しながら、新しいメディア形態として、発展しているといったような内容。
トランスメディアという考えは、二次創作といった面で、日本の同人コミュニティの考え方に近い部分があるんだけど、微妙に違う印象もする。少なくとも、アメリカでは、コミケといったリアルな空間のドライバーが日本ほど強くないため、ファンカルチャーもウェブ中心である点ところが地域性がある点で、ファンコミュニティの形成の仕方がだいぶ違う。
困ったことに、Jenkinsの著作は、一冊も日本語に訳されていないので、変なタイムラグと誤解が生まれやすい単語になってる。なので、一応、Jenkinsの定義を議論に使えるように貼っておく。
頼むから、どこかの出版社の方、翻訳版出してください。



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